新橋にある中国マッサージ店、新橋 リラクゼーション蘊(うん)の訪問レポートである。
訪問の前日、私はタイマッサージに行こうと思い自宅のPCにて色々とお店の情報を探していた。そこでふと以前訪問した新橋のワッチャイがどうなってるかと気になった。
ワッチャイの頃物凄くサービスの良い嬢に辺り、私としては珍しく指名して再訪した思い出があったからである。まだあの嬢は居るのだろうかとそんな風に思いながら検索してみるもワッチャイのHPは既に無く全く更新されていないツイッターのみがヒットするのみであった。
現在はどうなってるのかが気になった私は、もしも閉店していて後釜に別のお店が入っていたら別の店名が出て来るはずだと「ワッチャイの住所+マッサージ」で検索をかけてみる。すると「リラクゼーション新橋」と言うお店がヒットしたのだがこちらのURLは既に無くなっておりどうやらこちらも閉店している様子。
もう何のマッサージ屋も入っていないのか?と思いつつとりあえず検索結果をページ送りしてみていくと4ページ目位に新橋リラクゼーションマッサージ「蘊」と新橋リラクゼーションマッサージ「美優」の2つがワッチャイと全く同じ住所で引っかかった。
両方見てみると美優の方はモバイル用ページ以外は404だったのと、美優と蘊のロゴの雰囲気が同じだったので恐らくは美優から蘊へと店名変更して現在は営業しているのだろうと言う察しがついた。
私の予想なのであっているのかは不明だが、恐らくはワッチャイが閉店してから完全にページが消えていたリラクゼーション新橋と言う店になり、その後店名チェンジを2回してずっと営業しているのだろう。
と、言うのもリラクゼーション新橋時代に広告として出稿していたエステサイトにはまだ情報が残っており、その頃から現在まで24時間営業でずっとやっている所から経営者は変わっていないんじゃないかと感じたのだ。
私の経験上エステ店において24時間営業と言うのは地雷店が多いイメージがある。
その理由については以前こちらのコラムに記載したのでそちらをお読み頂きたい。
24時間営業だと知った時点で私の中の冷静な部分は即「間違いなく地雷店だから行くな」と警笛を鳴らしていた。しかし私の中の情熱的な部分が「ワッチャイだった所がどうなったか気になるだろう?行ってみようよ」と囁いたのである。
脳内会議の結果、両方の意見を尊重し「冷静と情熱の間」作戦でこちらのお店に訪問する事を決めた。ちなみに冷静と情熱の間作戦とは予め何があっても追加は払わないと心に決めて訪問するだけなのだが。
そんな訳で本来はタイマッサージ店に行く予定だった私だったが、予定変更で久しぶりに中国系マッサージ店に行く事になった。
ワッチャイ時代も私は新橋駅から歩いて向かっていたのだが駅からは大分距離がある、店が入っているビルまでは一本道なので迷う事は無いのだが、初めてここの場所に訪問した際には延々と真っ直ぐ歩いていたら「ビルを見落として通り過ぎたりしてないだろうか?」等と不安に感じたりした。
そんな事を思い出して少し懐かしくなりながら歩いていると到着、右手の路地側にあるビルの入り口からエレベーターに乗りワッチャイ時代と同様予約も何もせずに店に入る。出迎えてくれたのはママさんらしき女性だった、タイマッサージのママさんクラスの年齢になれている私には彼女がかなり若く見えた。
そんな彼女にメニューを見せられコース選択、HPを見たと告げ100分泡洗体コースを選択する。料金を支払って部屋に案内された所でふとワッチャイ時代にこの店のシャワーの水圧が物凄く弱かった事を思い出した。あれは改善されているのだろうかと不安になる。
受付のママさんが担当かと思いきや別の女性が担当になる、タイマッサージで熟女になれている私には全然許容範囲だが、若くて可愛い子を期待して彼女が出てきた場合恐らく大半の方がっかりされるであろう方が担当になった。
私はむしろ彼女から寛容そうな雰囲気と緩そうな雰囲気を感じた為に気分は高揚した。
しかし次に取った行動で私の気分は即座に急下降する、彼女が布団にビニールシートを敷き始めたのだ。
どうやらこの店の洗体は私の大嫌いなビニールシートを敷いて行うタイプのようである、夏場ならまだしも今の季節にこれを受けたくは無い。当然私は「あ、それなら結構です」と告げ即座にビニールシートを撤去して貰った。サービスの良い嬢ならそれを告げてもシャワー室で立ち洗体をしてくれたりするのだが、彼女はそういうタイプでは無かったようで普通にシャワー室に案内されて自分で身を清めるハメになった。
そしてシャワーの水圧は相変わらず最悪だった。
まだマッサージを受ける前だと言うのにかなり気分が落ち込んだが、その手の気分が落ち込むハプニングはエステの世界において日常茶飯事なのだからと気持ちを切り替え布団にうつ伏せで寝転がる。
マッサージの腕は期待していなかったが、案の定そこまで上手では無い。ただし別に目に余る程下手と言う訳でもない。マッサージを受けつつ嬢から2、3つの質問を投げかけられるもそこから話が盛り上がる事も無く淡々と時は進んでいった。
ああ標準的なチャイエスだなあ等と思いながら仰向けへと移行。
私は以前近隣にある別の24時間マッサージ店で手を繋いで貰うだけでゴールドチケットを提示されたなんて経験がある為に最悪この店もそんな感じなのかもしれないと覚悟はしていたのだが、さすがに手を繋ぐのは基本料金に含まれていたようでひと安心。
しかし
仰向けで直接攻撃が開始され反撃しようと手を伸ばした私に対し、彼女は「急行に乗るチケットもあるよ」と言う提案をしてきたのである。なるほどそういうタイプの店か、と私は察した。
先ほども記載したが元々このお店にそれほど期待していなかった私は「冷静と情熱の間作戦」を手にこのお店を訪問した為、何があっても別にチケットを買う気は無い。そして元々この手の「このチケットを買えばここまで行けるよ」と行き先を明確にしてチケットを売ろうとするタイプのお店は一番嫌いなので完全にそれを言われた時点で冷めていた。
一応リサーチ目的の為にセット価格でのディスカウントを試みるとある程度は応じてくれた。しかし終点までを私が提案したらそれは無いと言われてしまった、逆にそれもOKと言われていたら断りづらかったのだが、終点までは無いと言われた事で「それなら別チケットは要らないや」と断る良い口実になったので後は目を閉じ、マグロになる事にした。
目を閉じた私はかつてこのお店がワッチャイだった頃に当たった素敵な嬢との事を思い出した。
あれはとても楽しい時間だった
あれ?
そう言えば私は何故、そんな思い出す程の経験をした嬢に1度再訪しただけでその後通わなくなったんだろうか?
ああそうだ
2回目訪問した時に「私今度タイに帰るから次来る時オミヤゲ代にもう少しお金頂戴」なんて不器用にチップの催促をされたのが引っかかって行かなくなったんだった。1回だけなら冗談で流したんだけど確か師術中3回位そんな事を言われてうんざりしたんだった。
「オニイサンゲンキナイネー」
完全に戦意喪失してしまった私に嬢からそんな言葉がかかる。余計な事まで思い出した結果、肉体も精神も完全に萎えてしまった私は投了を告げた。
しばらく訪問していないけれどまたそのうち行こうかな、そんなお店が心の中にある方はお店が存在するうちに1度位再訪してみると良いかもしれない。タイマッサージだろうと中国マッサージだろうとこの手のお店は「○月○日に閉店します」と予告してその通りに閉店するなんて事は少なく、いつ突然無くなってもおかしくないからである。