タレントやアーティストは勿論の事、小説家や漫画家、はたまた大学教授から政治家に至るまで有名人と呼ばれるような人達がSNSで世間に情報発信するのが当たり前となっている現代、皆様の中にも好きだったり興味がある有名人のSNSを日々チェックしているような方がいらっしゃる事だろう。
中には「SNSなんて一切見ないしやらない」なんて方もいらっしゃるとは思うけれども、SNSの閲覧すら一切しないなんて方は割合で言えば少数派だろう。
SNS等で見る有名人の写真や動画やコメントは、メディアで見るよりも少し距離感が近くなったような親近感を感じられたりしてファン心理として嬉しいのはとても分かる。
さらには自分が好きな有名人に直接コメントを送って意思表示が出来、場合によっては本人から直接返信が貰える場合もあるのだから余計にだ。
しかし
「好きな有名人だからこそ一切SNSを見ない」
方が良い場合もある。
ただしこれは全てのケースにおいて当てはまるような類の話では無い。
あくまで「そういう場合もある」と言った一例として参考程度にお読みいただければ幸いである。
自分の思い描いてた人物像と現実の剥離
芸能人のSNSを見ていて
「イメージしていた人物像と違う」
等と感じた経験がある方は少なからずいらっしゃるだろう。
勿論そんなのは自分の中で勝手に描いていた人物像との剥離に幻滅しているだけで
有名人からすれば
「そんなん言われても知ったこっちゃない」
と言った感じだろう。
しかし、たまに自分のイメージしていた人物像と違っていたと自分のSNSで愚痴っていたり、それどころかわざわざ有名人のリプ欄に「がっかりです」等とコメントしてる人を見かけるが、それについては完全にお門違いだと私は思う。
ただし有名人のSNSを見ていてそういう感情を抱いてしまう事自体は自然だと思う、それで幻滅してファンを辞めるのも、いちいち周りにアピールしなければ別に間違ってるとも思わない。
私もかつて90年代位から好きだった有名人の方が居て、その方がTwitterを始めた際にはフォローさせて頂いて毎日のように眺めていたのだが、香ばしいツイートを度々していたり、それらに対する返信にリプ欄で攻撃的なやり取りをされているのを見て辟易としてしまった。
そんな姿を目にしてからしばらくは、その方の作品にも余り触れたいと思わなくなってしまった。
幸い、その方のSNSのフォローを解除して一切見ないようにして半年程経過すると、当時のイメージも薄れ再びその方の作品に触れて楽しめるようになった。
もう1つ例を挙げると、その方自体のファンでは無いのだが、かつて毎週楽しみに観ていた某アニメのEDを歌っている歌手の方がSNSをやられているのを知り、何気なく覗いてみた所、詳細は伏せるがその余りに酷い内容にショックを受けてしまった事もある。
そんな私の経験からこの記事を書くに至った。
純粋に作品と向き合える事の素晴らしさ
上記でも触れたがSNSを見ないようにしたお陰で、私は再びその方の作品を純粋に楽しめるようになった。
冒頭でも申し上げたが、これはあくまで私の一例であって全ての方に当てはまるような物でもは無い。さらに言えば「SNSはオフィシャルな場所」と割り切って使われているような有名人の方であれば日々覗いていても私のような問題が起こる事は無いだろう。
あくまで個人的な見解だが、ファンを続けたいなら覗くのを辞めた方が良いSNSの使い方をしている有名人の特徴をざっと挙げると
政治について頻繁にツイート
宗教について頻繁にツイート
正解が無いような思想や嗜好について頻繁にツイート
名指しで誰かを批判
変な商品の宣伝が多い
リプ欄等で頻繁に攻撃的なレスバしてる
発言を全肯定する信者のコメントでリプ欄が溢れていて、さらには発言に疑問を感じるファンに対して悪態をついている
辺りだろうか?
但し、有名人の中には政治や宗教、思想や嗜好についてのツイートや、それらに関するレスバを飯の種にされているような方は例外。
あくまでアーティストや俳優等の世間に作品を残すような職業の方のツイッターでそれらの傾向があった場合の話である。
そういうSNSの使い方をされている有名人のファンの方は、思い切って一度SNSを覗くのを一切辞めてみると逆にちょっとしたストレスから開放されかもしれない。
月は遠くで見るから美しい
なんて言葉もある位で、ファンと有名人の間には高い壁が1枚位はあった方がお互いにとって良い場合もある。
SNSさえ覗かなければ彼らの生み出す作品と純粋に向き合う事が出来る、それはファンにとっては現代だと多少の苦痛を伴うかもしれないが、それに見合うだけの利もあるように私は思うのだ。