亀戸にあるタイ古式マッサージ店、ナムチャイの訪問レポートである。
この日私は錦糸町に居た、本来ならばローズと言うタイマッサージ店に訪問する予定だった。しかし、HPではオイルマッサージは60分5500円だったのだが店の看板には6300円と記載されていた。わずかな金額の違いなのだが、なんとなく萎えてしまい店に入る気が起きなくなってしまったのだ。
錦糸町の他の店に入ろうかとも考えたのだが、特に訪問したいと思うお店が現時点では無かった為に隣の亀戸まで足を伸ばす事にした。
亀戸にもタイマッサージ店は数店舗ある、以前訪問したピヤラ、あとはタイドーム、ジャスミン、そして今回のナムチャイと言った所だろうか。その他にもナムチャイに向かう途中に見つけたラクサ・ファンディーと言うお店やチャアムと言うお店等錦糸町程では無いがそれなりに数はあるようだ。
その中でナムチャイは駅から一番離れており駅からだとそこそこの距離があった、店構えはなかなかに古めかしい。予約もせずにとりあえず入ってみるととてもふくよかな熟した女性に出迎えられ。入り口すぐ横の椅子へと案内された。コースをどうするか聞かれる、無難にオイルの70分を選択し6000円を支払う、先ほどのローズが60分6300円なのを考えると大分安い。
1万円を手渡し彼女がお釣りを用意しようと席を外した時に何気なくメニューを裏返してみると裏側にはやけに高額なコースが書いてあった。こちらを選べば良かったのかもと少し思ったが、今更変更するのも面倒だったので見なかった事にした。
施術ブースは薄暗いカーテン仕切りの良くあるタイプ、先ほどのふくよかな熟では無く、違う方が担当のようだ。薄暗い中で見るとその担当の方はそれなりに歳は行っている様だがお綺麗な雰囲気の方だった為に少し緊張する。
いつものように用意をしてシャワーへと向かう、そこで私は驚いた。
シャワールームがとにかく狭い、さらにはシャワールームのドアが無くカーテンで仕切られてるだけであった。気を使わなければ外の床をシャワーで濡らしてしまうんじゃないかと物凄く気を使う。彼女の実家に初めてお呼ばれされた際にトイレを借りた時のような居心地の悪さを感じつつ手早く身を清めた。
戻ってからは若干の指圧の後にオイルである、オイルはそこそこ上手で適度な際どさもあり、さすが熟年の技と言った感じだ。うつ伏せの時の手つきで私は「これはお誘いがあるな」と察した。
案の定仰向けになり足のマッサージをしている時に彼女の指先は時折私の核心部分に到達し、それに呼応して私自信も自然に反応する、そして3枚のチケットで握手会開催との打診があった。
寛容さは「今回はそこまでね」と言った感じで特筆すべき物も無く、打診があるタイプのタイマッサージ店におけるスタンダードな流れで終了した。
施術中は綺麗な方だと思って少々緊張しながら応対していた彼女であったが、帰りの見送りの際に明るい所でマジマジと彼女を見るとそうでも無かった。薄暗さと言うのは女性の小じわなどを隠してくれる為に目鼻立ちがはっきりしている方の場合2割・・・いや、3割増し位で綺麗に見えるのだ。
クラブなんかでナンパした女の子が可愛く見えるなんてのと同様に暗闇は女性も男性も美しく見せる効果があるのだろう、とは言っても私はクラブなんて場所には知人に誘われて若い頃に数回行った事がある位で自ら自発的に行くような場所では無いし、そもそもナンパすらした事が無いのであくまで想像である。
今までもこれからも私はそのような華やかで社交的な場所とは無縁の人生であろうし、そもそも今では立派な中年男性の私が行ったら指差されて笑われてしまうだろう。
悪いお店では無いのだが、シャワールームの居心地の悪さと駅からの遠さと言うのが私にとってみれば結構なマイナス要因、逆にプラス要因が70分6000円と言う低価格とお誘いがあるタイプのお店だと言う事位で施術自体には心惹かれる物は無かった為にわざわざまた来るお店だろうかと自分に問うた場合、恐らくもう訪問する事は無さそうな気がする。
と、思っていたのだが駅前近くまで戻った時に何か食べて帰りたくなった。その際に「そういえばラーメン二郎が亀戸にはあったな」とスマホで場所を検索してみると、先ほどのナムチャイの近辺であった為、もしかしたらもう1度位はナムチャイに行き、その足でラーメン二郎に寄って帰るなんて事をするのかもしれない。
本日はもう駅まで戻ってきてしまったのでさすがにまた行く気力は無かった。