四ツ谷ハピネスの訪問レポートである。
私がまだギリギリ若者と呼ばれるような年齢だった頃に四ツ谷で働いていた事がある、と言ってもただ単に飲食店のアルバイトだった。その頃は駅前に沖すろ屋と呼ばれる沖スロの専門店があり、当時は時代的な物もあってイリーガルに改造された所謂「Bモノ」と呼ばれるような連荘機がそのお店には大量に設置されていた。
沖スロ=Bモノなんて言うイメージを持っていた方も多いんじゃないだろうか?私もその一人である。当時のバイト仲間に物凄くパチスロが好きな奴が居て彼に誘われて私もパチスロを覚えたのだが、彼が好んで打っていた沖スロはただ光れば当たりと言う単純なゲーム性が退屈に感じ私の肌には合わなかった、しかしAT機やST機、技術介入要素の高いA400や大量獲得機等の複雑な台は逆に私の琴線に触れてしまい、それからしばらくパチンコ店とバイト先と家を行き来するだけの生活が続くのだった。
現在のパチスロの惨状に「4号機の頃は良かった」と嘆く方も多く「あの頃は余裕で月○○万勝てた」等の声もたまにネット等で見かけるのだが、当然みんながみんな勝てていたらパチンコ屋は営業をしていけてない訳で、実際に知識や情報を駆使して勝っていた人間は多数居たのだろうが、当時から相当負けていた私からすれば今もそんなに変わらない。いつだって負ける人間が居るからこそ営業が成り立つのである。
最低でも週に3回は沖すろ屋に通っていたであろうバイト仲間の彼も、恐らくはそんな私と同じタイプでトータルではかなりの金額をやられていたのでは無いかと思う。
そんな当時の事を思い出しながら私は四ツ谷の街を歩いていた。
懐かしい思いに駆られて昔のバイト先に行ってみたが、とっくに潰れて別の店になっており少々淋しい気持ちになる。やはり飲食業界と言うのは栄枯盛衰が激しい・・・いや、そもそもそのお店は週末のゴールデンタイムを除けばそんなに人がごった返しているような店では無かったからある意味必然なのかもしれない。
しかし別れがあれば出会いもある、バイト先の付近を歩いていた私はこのお店の看板を発見したのである。たまには孤独のグルメっぽくこんなお店にふらっと入ってみるのも悪くない、脳内でドラマ版孤独のグルメのテーマソングが流れると同時に私はお店へと入って行った。
店に入ると恐らくはママだろう、それなりに熟しているが色気のある女性に出迎えられる。メニューを見せられ洗体コースを薦められるが2000円をケチってオイルコースにする。その際にケチっていると思われないように「今日身体が疲れてるから早くマッサージ受けたいんだ」と言い訳を添えておいた、むしろその言い訳をする事でケチっていると思われた可能性が無きにしもあらずである。
料金を支払うと部屋に通される、思ったとおりの典型的なチャイエスの作りである。少し待っていると部屋に入ってきた女性はやはり典型的な感じの女性だった。今だとちょっと時代遅れな感じを受けてしまうような明るめの茶髪、スタイルは普通、バスト周りのボリュームは少々物足りなさを感じた。
私が四ツ谷で働いていた頃だったら彼女位のトーンの茶髪が流行りだったのだろうか?なんて事を考えながら身支度をしてシャワーへと案内される、メニューにアカスリがあった事からも検討はついていたのだがきちんとしたアカスリルームがあった。もしも真夏にこのお店に訪れるような事があれば次は洗体を受けてみても良いかもしれない。
しかし今回は洗体無しコースである為にセルフで手早く済ます、部屋に戻った私は少しオーバーリアクションで布団に寝転び
「いやー今日は本当に疲れたよ」と先程と同様洗体コースにしなかった言い訳をさりげなくすると言うみみっちい行動をしてしまった。
少し苦笑しながら「ドコツカレタ?」と問う彼女、慣れて居る方だったらここですかさず「下の頭」等と答えるのだろうがさすがに私がそれをやってしまうとただのイタい客である。普通に腰と脚と答えておいた、さりげなく下の方を選択してしまう辺りにも改めて考えると私のみみっちさが出ているような気がする。
疲れたアピールをしたのが良かったのか、彼女は一生懸命指圧をしてくれている。純粋にマッサージで客を癒そうと言う雰囲気が彼女からも汲み取れる、当然疲れたアピールはただの言い訳で、確かに肩こり等はあるものの、高尾山位だったら登れる位の体力はまだあった私は少し申し訳なく、その反面彼女の一生懸命な姿に嬉しくなった。
一生懸命に全身をほぐして貰い、そして大した話はしてないが彼女とある程度はコミュニケーションが取れたのもあり既に今回は当たりだったと確信していた。
指圧は良かったが残念ながらオイルは体の疲れが取れる程の腕前には全く達していなかったのだが、彼女の表情は真剣だったので精神的には癒されつつ、背面では爪を立ててのフェザータッチを経てその後は仰向けへ。
仰向けでも恐らくは教わったとおりにやっているのだろう周辺へのフェザータッチを経て直接攻撃へと移行、脚の間に座られていてはこちらは何も出来ない為にちこうよれと横に来てくれるようにお願いすると了承を頂く。
その後は余り目立った弱点は発見出来ずに大した進入は出来なかったのだが、それなりに楽しくスッキリして終了と相成った。寛容さもしくはオイルの腕前のどちらかが彼女に備わっていれば・・・指圧等の真面目さや、愛想の良さを考えると実に「惜しい」そんな嬢だった。