
上野にあるアロマエステ、ハイビスカスに訪問した時のレポートである。
私はその日少々立腹していた。
いつも言っている美容院が予約が埋まっていて取れず、さりとて他に行けそうな日が無かった為に別の美容院に行ったのだがそれが大間違い、色々あったのは割愛するのだが大失敗であった。
しかし、美容院のシャンプー台に案内されて椅子に腰掛けた瞬間、嗅ぎ慣れた匂いが私の鼻腔をくすぐった。その時私は無性に「今日は洗体系のエステに行きたい」と言う強い想いが沸いた、香りと言うのは人間の欲求に訴えかけると言う点においては視覚や聴覚よりも強いのだと思う。
洗体とは言ってもマンション系のエステにあるようなビニールシートを敷いて行う物は私は余り好きでは無い、シャワーですぐに流せない状況で洗う前の体に石鹸だけを塗られて色々といじられるのは申し訳ない気分になるからだ。
洗体ルームがきちんと備え付けられているお店、それが本日私が行くお店の必須条件である。
仕上がりは置いておいても精神的には不快感しか感じない施術を終えた私は「また来て下さい」と言われながら美容師に店から送り出されたのだが、内心では「二度と来るか」と思いながらも、表面上は愛想笑いを返して店から出た。
子供の頃両親等に説教をされた際に「貴方を愛しているから怒るのだ」等と言われた経験があるのだが、これを客と店に置き換えて考えてみた場合にクレームと言うのはまたその店に来たいから改善をお願いする為に言う場合もあり、それは店への愛なのかもしれない。なので二度と訪れる気が無い店に怒るのは無駄だと考えて何も言わず愛想笑いだけで済ませた私の応対は間違って居ないのだ・・・私が小心者なのを差し引いても。
店から出てすぐにスマホを取り出し訪問予定の候補を探す、ただし洗体ルームを必須条件にすると以外にも探索は難航してしまった。数自体は多くあるのだが、私の場合出来れば未訪問の店舗が良いと探していた為である。
洗体コースがある→店内風景を見てみる→マンションっぽいので辞める
上記の作業を私は何回繰り返した事だろうか、ちなみにだが日本人系の洗体エステは今回全く候補に入っていない。チャイエス以上に当たり外れの要素が大きいジャンルだと私は思っているからだ。
そしてこちらのお店を発見した、過去にも書いた気がするのだが私は昔四ツ谷にあったとある飲食店でバイトをしていた、その際に沖すろ屋と言う少々特殊なパチスロ機が置いてあるお店と出会いしばらくバイト→パチスロと言う何の生産性も無い生活を送っていた時期がある、そんな私とこの夏の気候にこの店名はぴったりとマッチしてしまった。
上野駅浅草口から徒歩1分程、私が昔吉原にハマっていた頃、浅草口のファーストキッチン前で良く送迎車を待っていたのを思い出して懐かしい気持ちになりつつ店へと向かう。
正直私はこのお店にスッキリは無いだろうと予想していた、しかしすぐ横には平成の九龍城と呼ばれているアルベルゴがある、ここですっきり出来なかったとしてもすぐ横にはしごすれば良い、逆にアルベルゴのお店では洗体ルームは置けないのだからお互い足りない部分を補い合うような施術に割り振れば良い。
そうなれば自ずと私がこの店で選ぶコースは1つしか無い事に気づく、つまりはアロマリンパコースの60分である。18:00までならこちらのコースは5000円なので早い時間ならさらにお得だ。
店に入り受付の子にすぐ様それを伝える、受付の子・・・いや、子と言うのは世間一般的には少々違和感を感じる方なのかもしれないが私にとっては十分若い方だった。そういう客が多いのだろう、特に長いコースを薦められる事も無くすんなりと了承を頂く。
部屋に案内されて本日の担当と対面、こちらも若めの女の子だったのも有りやはり私の選択は正しかったのだろうと思う。さらには用意の際に紙Pを渡されたのもあって確信した。洗体店で紙Pが出てきた時点でスッキリがある可能性は限りなく皆無に近づくからである。
洗体ではきっちりと洗って頂いたのだが案の定際どい部分には全く手が伸びなかった、そして殆ど会話すら無かったのも有りイマイチ物足りなさを感じてしまう。私がしたかった洗体はこうじゃないと内心思っていたのだが、だったら何もここのお店を選ばず、隣の御徒町にたくさんある韓国系のお店や、iforyou辺りに行けば良かったのだから私の選択に全ての責任があるのだ。
もっとも60分で洗体とマッサージをしてくれるのだから急ぎ足になってしまうのも仕方ない、部屋に戻ってからも指圧、オイルと進むのだがやはり急ぎ足な感じである。オイルは断って指圧のみにして貰った方が体の疲れは取れたような気がした。
特に特筆するような施術も無く一通りの工程を終えて終了となったのだが、想定の範囲内なので特にがっかりする事も無くアルベルゴへとはしごをする。
ヨーコービューティーに電話をして見るが案の定予約は埋まっていた、そういえば28日でヨーコビューティーは閉店するようなのでそれまでにもう1度位は行っておきたいと考えてるのだが前日予約等はしたくない私にはなかなか敷居が高いお店なので訪問出来るかどうかは微妙な所。
結局悩んだ挙句に以前も訪れたPPPに行くが、出てきた方は歳こそ若めだが寛容さもマッサージの腕もイマイチでこの日は満たされない物を埋めるには至らずに帰宅する事となった。
思えばもっと直球なお店にハマっていた頃も行った事の無いお店にばかり足を運んでいた為に馴染みの嬢なんて物も全く居なかったし風俗嬢と電話番号を交換するなんて事も無かった。ジャンルが変わっても根本的な嗜好と言うのは変わらないのである。