【サラリーマン金太郎】爆裂AT機時の中でもトップクラスの爆発力を誇った人気台!

今回の記事ではパチスロ4号機の伝説的名機「サラリーマン金太郎」について語りたいと思う。ロデオが世に放ったこの一台は、荒々しい出玉の波と唯一無二のゲーム性で、当時のスロッターたちを熱狂のそして時に困惑の淵に突き落とした大人気の一台である。

万枚どころか二万枚以上のコインを吐き出すこともあり、イベント日には真っ先に埋まっていたのを良く覚えている。

 

サラリーマン金太郎の概要 ~熱血サラリーマンがリールに降臨~

さて、「サラリーマン金太郎」と聞いて、諸君は何を思い浮かべるだろうか。本宮ひろ志氏の人気漫画に登場する、元ヤンキーで熱血漢の矢島金太郎か?その通り、このパチスロは2001年12月にロデオからリリースされた、漫画とのタイアップ機だ。4号機時代、爆裂AT機がホールを席巻していた時期に登場したこの一台は、AタイプとAT(アシストタイム)を融合させたハイブリッド仕様で、スロッターたちの心を鷲づかみにしようと野心的に挑んだ作品だった。

基本スペックを軽くおさらいしよう。ビッグボーナス(BB)は純増約400枚、レギュラーボーナス(RB)は約120枚と、Aタイプとしては標準的だ。しかし、この台の真髄はAT機能「金太郎チャンス(KC)」にある。KCは押し順ナビに従ってシングルボーナス(15枚役)を揃え、コインを増やす仕組みで、1ゲームあたりの純増は約12~13枚とも言われる爆発力が特徴。通常時からKCに突入し、そこからボーナス、そしてまたKCへ……といった連鎖が、夢のような出玉を生み出す設計だった。

デザイン面では、シンプルながらも力強いリール配列と、金太郎の熱血さが炸裂する演出が印象的だ。液晶には漫画のキャラが登場し、「仕事しろ!」とばかりにプレイヤーを鼓舞する。ロデオの名を高めたこの一台は、当時のAT機ブームの波に乗り、ホールに颯爽と現れた。しかし、その野望が完全に実を結んだかどうかは、後ほど詳しく語るとしよう。まずは、この一台がどんな存在だったのか、その熱気を想像してみてほしい。

 

サラリーマン金太郎の解析情報 ~紳士が解き明かす複雑な内部~

ジャストフィット斎藤
さて、ここからは諸君が待ち望んでいた(と私が勝手に信じている)解析情報の時間だ。サラリーマン金太郎は、4号機AT機の中でも特に複雑で、「何が起こってるんだ?」と頭を抱えたくなる仕様が満載だ。

 

基本スペックとボーナス確率

まずは基本から。ビッグとレギュラーの確率は設定で異なり、以下のような数値が当時語り継がれている:

設定1:BB 1/431、RB 1/655、合成 1/258

設定6:BB 1/298、RB 1/468、合成 1/181

 

金太郎チャンス(KC)の仕組み

この台の核心、金太郎チャンス(KC)は、シングルボーナス(15枚役)の押し順ナビが発生するATだ。通常時やボーナス終了後、高確率状態から突入し、6択の押し順を正しく押せばシングルが揃う。純増は約12.5枚/Gとも言われ、当時のAT機としてはトップクラスのスピードだ。終了条件は「ストック消化」または「純ハズレ(ナビ非発生+小役非成立)」で、ここに落とし穴があった。

KCの突入契機は主に「純ハズレ」や「JAC成功時(シングルボーナスの6択正解)」だ。突入率は状態と設定で異なり:

低確時:設定1で1/64、設定6で1/16

高確時:設定1で1/5.95、設定6で1/1.28

超高確時:全設定でほぼ確定

さらに、KCの連チャン回数は振り分けられ、奇数設定と偶数設定で傾向が異なる。設定6では5回以上の連チャンが期待でき、稀に100回を超える夢のような展開もあったらしい。

内部には低確・高確・超高確の3状態が存在。BB後は約100Gが高確スタートで、KC突入のチャンスが広がる。超高確はリプレイ成立時に1/86で突入し、転落率は1/2だ。また、KCのストックは複数持つことが可能で、設定6ではストックが切れにくい傾向にあったと言われている。

 

打ち方のポイント

通常時は順押しまたはハサミ押しが基本。チェリーやスイカは目押しが必要だが、それ以外は適当打ちでOKだ。KC中はナビに従い、正確にリールを止めることが肝要。変則押しはペナルティがないが、ナビを無視すると15枚が揃わないので注意が必要だ。設定6は初当たりが軽く、連チャン性能が高いため、朝イチから狙う価値があった。

 

 

サラリーマン金太郎の世間からの評判 ~愛と憎しみの間で~

 

爆発力への賛辞

まず良かった点。設定6の161%という機械割は、当時のAT機でも屈指の数字だ。一撃万枚報告が続出し、「朝から閉店まで打ち続けたら3万枚出た!」なんて伝説も生まれた。KCの連チャンが止まらない時の爽快感は、まさに「サラリーマンの昇進劇」のようで、スロッターたちは「金ちゃん最高!」と叫んだものだ。

吸い込みへの不満

しかし、裏を返せば設定1の辛さが際立った。設定1のAT突入率は低く1日打っても1度もKCに突入しないまま財布が空になるケースが続出。

当時の掲示板では「金太郎に給料全部持ってかれた」「仕事しろって言うなら金返せ!」と嘆く声が飛び交った。ロデオの爆裂機に慣れたプレイヤーには、この「当たりにくい+吸い込む」仕様が受け入れがたかったようだ。

 

ゲーム性の評価

KCの6択押し順は単純だが、連チャンの波が読めない点で賛否が分かれた。「脳汁が出る!」と絶賛する者もいれば、「何で当たってるのか分からない」と困惑する者も。解析が進むにつれ、「設定6なら神台、低設定ならゴミ」との評価が定着した。

 

 

クラブロデオの実機プレイ動画

【サラリーマン金太郎 4号機】時速五千枚の爆連で銀座へ直行!? パチスロ名機回顧録#9 [スロット][ロデオ]



 

ジャストフィット斎藤
基本的な打ち方や仕様を開設しつつ実践する動画、これを見ると現在ホールで稼働しているスマスロサラリーマン金太郎の再現度の高さが分かるんじゃないかと。

 

サラリーマン金太郎 初代【パチスロ】時速5000枚の爆走機 神台 4号機 ロデオ 懐かしの名機



 

ジャストフィット斎藤
こちらも解説しつつの実践動画、やはり時速5000枚と言うのは凄い。

 

 

 

まとめ ~サラリーマン金太郎、その栄光と教訓~

さて、長々と語ってきたが、サラリーマン金太郎とは何だったのか。ロデオの爆裂AT機として登場し、設定6の161%という夢のような数字でスロッターを魅了したこの台は、一方で低設定の辛さと複雑な仕様で多くの人を振り回した。それでも、一撃万枚の可能性と金太郎の熱血さが、4号機史に燦然と輝く伝説を残した。

紳士的に言えば、サラリーマン金太郎は「荒々しくも魅力的な一台」。諸君がもし2001年に戻れるなら、一度はこの台に座って、金太郎と一緒に「仕事」をしてみてほしい。コーヒーを片手に、リールを回し、ナビに従って優雅に遊ぶ。そんな時間が、意外と悪くないかもしれないよ。

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