私が今日諸君に語りたいのは、パチスロ4号機時代に一世を風靡した(いや、一世を風靡しようとして若干滑ったかもしれない)名機、「クラブロデオ」の物語だ。
早速この不思議なマシンの全貌を5000文字ほどで紐解いていこうじゃないか、準備はいいかね?
クラブロデオの概要
さて、「クラブロデオ」と聞いて諸君は何を思い浮かべるだろうか?カウボーイが馬に跨り荒野を駆ける姿か、それとも夜の街で輝くネオンサインか?
実はこのマシン、2002年10月にロデオ(現・サミーの一部門)からリリースされたパチスロ4号機であり、同社の社名を冠した意欲作、いや、野心作だった。
タイプはA-400+AT(アシストタイム)で、いわゆる「爆裂AT機」のカテゴリーに属する。ボーナスとATの連鎖で大量出玉を目指す仕様は、当時のスロッターにとって夢のまた夢だったわけだ。
このマシンの基本スペックを簡単に紹介しよう。ビッグボーナス(BB)は最大約400枚、レギュラーボーナス(RB)は約120枚と、Aタイプとしては標準的な獲得枚数だ。しかし、クラブロデオの真髄はそこにあらず。AT機能である「RAVE MODE」と「SUPER RAVE AT」がこの台の命脈であり、押し順ナビを駆使して出玉を増やす仕組みが特徴だ。
特に後者の「SUPER RAVE AT」は、噂によると1ゲームあたり純増13.4枚とも言われる驚異のスピードを誇り、当時のスロッターを興奮の坩堝に叩き込んだ……はずだった。
しかし実際にこの台がプレイヤーにどう映ったかは後ほど詳しく述べるとしよう。ともあれ、クラブロデオは4号機時代のAT機ブームに乗じて登場した一台であり、そのコンセプトは「シンプルだけど派手、派手だけど謎めいた何か」を感じさせるものだった。
クラブロデオの解析情報
基本スペックとボーナス確率
クラブロデオはA-400タイプ。つまり、ビッグで約400枚、レギュラーで約120枚が基本だ。ボーナス確率は設定によって異なり、以下のような数値が公表されている:
設定1:BB 1/431、RB 1/655、合成 1/258
設定6:BB 1/298、RB 1/655、合成 1/211
機械割は設定1で94%、設定6で119%と、当時のAT機としては控えめな印象だ。しかし、この数字だけではクラブロデオの全貌は掴めない。鍵を握るのはATの仕様だ。
ATの二重構造:RAVE MODEとSUPER RAVE AT
クラブロデオのATは2種類存在する。まずは「RAVE MODE」。こちらは主にビッグ終了後に突入し、5G、10G、25Gのいずれかのゲーム数が振り分けられる。
通常時からも突入の可能性があり、純増は約0.91枚/Gと微増レベルだ。このモードでは、シングルボーナス(15枚役)の押し順ナビが発生し、正しい順番で押せば揃う仕組みだ。間違えると揃わない、まさに紳士の注意力が試される瞬間である。
そして、真打登場が「SUPER RAVE AT」。こちらはRAVE MODE中に内部集中状態が当選し、かつナビ回数が3回以上残っている場合に昇格する。純増は驚異の13.4枚/Gとも言われ、当時のAT機としてはトップクラスのスピードだ。
ベルやリプレイ以外ではほぼ毎ゲームナビが発生し、コインが雪崩のように増えていく。しかし、内部集中状態がパンクするか、ナビ回数が0になると終了し、その後は「WARNING」モードに移行する。このWARNINGは一種のペナルティで、数ゲーム消化するまで次のATが発動しない仕組みだ。
集中役と押し順の謎
クラブロデオのATは、いわゆる「シングル集中役」を搭載していると言われている。通常のAT機が「常に高確率でシングルが成立している」タイプだったのに対し、クラブロデオは集中状態に突入しないとシングルが揃わない仕様だったらしい。これがプレイヤーに混乱を招いた要因の一つだ。例えば、ビッグ絵柄が揃ったのにATが始まらない、といった現象が頻発し、「何だこれは?」と首をかしげるスロッターが続出した。
押し順は5択(左・中・右・ハサミ・逆押し)で、ナビに従わないと揃わない。さらに、通常時は変則押しをすると5ゲームのペナルティが課されるという罠まで用意されている。紳士たるもの、ルールを守って優雅に打つべきだが、当時の若造たちはこれに翻弄され、ホールで「ペナった!」と叫ぶ姿が目に浮かぶよ。
打ち方のポイント
通常時は順押しまたはハサミ押しが基本。チェリーやスイカが成立した場合は目押しが必要だが、それ以外は適当打ちでOKだ。AT中はナビに従い、正確にリールを止めることが肝要。集中状態の突入率やパンク確率は非公開だが、設定6ではやや優遇されているとの噂もある。
クラブロデオの世間からの評判 ~愛されなかった理由とは?~
期待と現実のギャップ
ロデオといえば「サラリーマン金太郎」や「獣王」で爆裂ATの名を馳せていたメーカーだ。そこに社名を冠したクラブロデオが登場したのだから、スロッターの期待は天井知らずだった。ところが、いざ打ってみると「あれ?出玉スピードが遅い」との声が続出。
今考えると爆発力は十分で、実際パチスロ必勝ガイドの91時間バトルでも万枚オーバーの出玉を叩きだしていたりと普通に爆裂台だったのだけれど、同社のサラリーマン金太郎等に比べると増え方の波が緩やかだったのもあり、当時のスロッターからは期待ハズレな印象になってしまった。
一部のマニアには愛された
前述のように一般スロッターからの評判はあまりよろしく無かったクラブロデオ。
とはいえ、全てが否定されたわけではない。少数派ながら「一度ハマれば万枚も夢じゃない」「独特のゲーム性が癖になる」と評価する声もあった。特に設定6の機械割119%は、当時のA+AT機としては悪くない数字であり、打ち込んだ者にはそれなりの恩恵があったようだ。
クラブロデオの実機プレイ動画
【クラブロデオ】なぜか気になる機種…それがクラブロデオ【BOSSの続・名機列伝 #063】[パチスロ][パチンコ]
【クラブロデオT】ネギ坊のパチスロ最強伝説 5話【ネギ坊】【ルート菊嶋】
【番外編】クラブロデオ公式PV
まとめ ~クラブロデオ、その光と影~
さて、長々と語ってきたが、クラブロデオとは何だったのか。ロデオの名を背負い、爆裂AT機として期待されたこの台は、確かに一瞬の輝きを見せた。しかし、複雑な仕様とプレイヤーとの距離感が災いし、多くのホールで早々に客が飛び、歴史の片隅に埋もれてしまった。それでも、一部のマニアには愛され、今なお語り継がれる存在だ。
紳士的に言えば、クラブロデオは「完璧ではないが、個性的で挑戦的だった一台」。諸君がもしタイムマシンで2002年に戻れるなら、一度は打ってみてほしい。コーヒーを片手に、リールを回し、ナビに従って優雅に遊ぶ。そんな時間が、意外と悪くないかもしれないよ。
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