店名:インドラ(INDRA)
場所:新橋
中国エステ・韓国エステ・タイマッサージ・ロミロミ・・・・あと一応クイーンズウェイの英国式フットケアも含めるならば4カ国は海外のマッサージを体験してきた私だが、インド風と言うのは未体験であった。
そしてインド人の女性とはせいぜいカレーを食べに行った際にオーダーを取って貰う時位にしかコミュニケーションを取った事が無かったのでそちらも物凄く興味が沸いた。
新橋駅からは結構歩く、直線距離で言えばワッチャイとどっこいどっこいと言った所であろうか?
良い運動にはなるし、何よりも未経験の物と触れ合う前のワクワクを感じていた私にとってはむしろそれが心地よい助走に感じた。
そしてやっとこさたどり着いた私は高鳴る胸を押さえつつチャイムを押したのだった、こんな気持ちになったのは久しぶりである。
チャイムを押すと程なくしてドアが開いた、出迎えてくれたのはママらしき方女だった。しかしここで私は「?」と違和感を感じた。
何故なら彼女はどう見てもインドの方じゃなかったからである。恐らくは中国の方だろう。
つい数分前のワクワクよりも段々と不安な気持ちの方が大きくなってきたが、彼女はあくまでママさんであり実際の女の子はインドの方だと言う可能性もまだある。私は彼女に促されるままに店内に招き入れられた。
店内もそれなりに小奇麗ではあるものの別にインドと言う雰囲気でも無い、場末のタイマッサージ店の方が内装だけ見たらよっぽどインドっぽいような気がする。
その後部屋にて施術女性と対面するのだが不安は的中、インドでは無くチャイであった。勿論チャイと言ってもインド風の紅茶の事では無い、中国人の方と言う意味である。
上のくだりはこの記事を書き始めた時点で考え付いてしまいどうしてもどこかに使いたかった。オヤジギャグだと言うのは自分でも判っているのだが実際オヤジが書いているのだからご容赦頂きたい。
店名に「インド風洗体リラクゼーションエステ」と書いてある時点で気づくべきだったのである。ここが本当にインドのお店であればインド式等と記載するだろう。
案の定聞いてみたら中国出身の彼女、見た目は熟では無く恐らくは20代中~後半位だろうか?衣装は申し訳程度にインド風味ではあったがあくまで風味程度である。
しかもこちらのお店洗体があるのだが、洗体に向かう際に紙の奴を渡された。施術中ならまだわかるのだが洗体で渡された時点でほぼゲームオーバーである。
勿論拒否はせず素直に着用したのだが、心の中ではすっかりホセと戦った後のジョーのように燃え尽きていた。
完全にこの後の時間は敗戦処理だろうと私は確信しつつ重い足取りでウォッシュルームへと向かった。
しかし、そんな心境で望んだ洗体では進入がありきっちりと洗ってくれた。ほぼ完全にしぼみかけていた私の心は少しだけ膨らみを取り戻した。
その後部屋に戻ってマッサージを受けたが、予想していた通りに普通の中国系のお店である。しかもマッサージが下手なタイプである。インド風等と言う名前で客を集めようとしているのだからそこに力を入れる気は店としてもあまり無いのだろう。
そしてその後はほぼ一般的な流れで終了。コミュニケーション度合いはそこそこと言った所であった。どうせだったら最後にチャイでも出してくれれば少しは私のこのやるせない気持ちも少しは和んだのだろうが、お茶すら出されずに帰宅した。
インド風を名乗るのであれば来客は踊りながら迎え入れ、ウェルカムドリンクは当然チャイ、希望者にはこのヘッドマッサージ(アーユルヴェーダと言うらしい)を行う。
その位はしてくれても良いのでは無いだろうかと思いつつ私は店を後にした。