御徒町の極上リラクゼーション マッサージ、マカロンに訪問した時のレポートである、極上リラクゼーションはHPに書いてあったものをそのまま引用しただけなので本当に極上なのかどうかは人によって異なるだろう、TVショッピングの「効果には個人差があります」や「こちらは個人の感想です」のテロップのような物である。
実は結構久しぶりの更新である、この歳になると一年が早いものでついこの間までセミの鳴く声がそこらじゅうに響いていたと思ったらもう冬だ、もっとも9月中旬辺りまでセミが鳴いていたのを考えるとまだ3ヶ月も経っていないのだから早いと感じるのも当たり前なのかもしれないが。
この季節は私にとって仕事の付き合いで打ち合わせからの飲み会が増える時期でもある、特に遠方からこちらに打ち合わせで来られる方が「少し早いですけど忘年会代わりにどうですか?」と言った流れが多いのだ。勿論私とて社会人の端くれである、そのようなお誘いを断るわけがなく、是非にとばかりに快く受け入れるしそれ自体は全く嫌では無い。
さすがに私の歳になると若い頃のように目上の方ばかりで一方的に気を使うような事にはほぼならない訳だし、お声を掛けて頂くのは大体がそれなりに付き合いの長い方なので無礼講とまではいかずともそれなりに楽しい場にはなるからだ。
それ自体は良いのだが、食事の後に「どこか行きませんか?」と誘われるのが私には気が重い。
勿論断りはしないのだが彼らが好むようなお店は逆に私の好む所では無い、妻帯者の方であれば家族を言い訳にそちらを断ったり出来るのかもしれないが、独身である私には断りにくい、もちろんいつも行くわけでは無く「明日も早いので」と遠慮する場合もあるのだが、彼等も折角の出張で羽目を外したい気持ちはとても良く判る、いつも無下に断るのは申し訳ないので前回断ってしまった場合には私は二つ返事で「お供します」と答える事にしている。
この日は総勢4名、私と私の同僚、相手方と相手方の同僚と言うパーティーであった。ドラクエに例えるならば戦士が1名、商人が2名遊び人が1名と言った編成、勿論遊び人は私である。余り約に立たない所が私にそっくりである、そして時には賢者になるのだから(主にエステ訪問後)そのような意味でも遊び人に近いと言えるのでは無いだろうか。
相手方はお酒を飲みつつ女性とコミュニケーションを取れるような場所をどうやら御所望のようだったが、私はその手のお店には行かないし好きでも無いのでそちらのチョイスは同僚に託した。
その結果私にとっては実に面白く無い・・・それどころか不快とすら感じるような時間を過ごすハメになった。
私についた嬢は席につくなり「ドリンク良いですか?」といきなり聞いてくる、この手のお店に慣れて居る方であれば楽しい時間をこれから提供して貰う為にチップを先払いするような物で快く受けてあげるのがマナーだと言うのかもしれないが、慣れていない私には納得がどうしても行かない。
席について少々楽しい話をして多少打ち解けた所で言われるならばこちらも快くどうぞと言えるのだが、初対面で殆ど何も話してない人間に言われても良い気はしない。
一度位一人でこの手のお店に行きそんな事をついた子に伝えて真剣に言葉のドッジボールを楽しんでみるのも面白いかもしれないな等と私は考えながら、折角そんな嫌な気分を押し殺して頼んであげたにも関わらず、ドリンクを乾杯の時に一口飲んだだけで後は手をつけずに「どこの出身ですか?」「普段は何をされているんですか?」等と全く面白く無い会話ばかりを投げかけてくる嬢との会話を苦笑いしながら聞き流し、セットの時間が終わるのをただひたすら耐えていた。
よく言えばスレンダー、悪く言えば貧相な彼女の身体にも全く興味がもてないのだが、ブスっとしては楽しそうに嬢と実の無い会話をしているツレや相手方の気分を害してしまうので一応こちらも形式上は楽しそうにしておくのがこの場合は無難な対応である。
苦痛の時間も終わり、店の近くで「今年も有難う来年も宜しく」と言った挨拶をして別れ一人になる。そんな挨拶をしている最中も輪の中に引っ切り無しに呼び込みが割って入り営業をしてきたのが鬱陶しい事このうえない。空気読め・・・いや、ああいう仕事の人達は逆に空気を読んでてはやっていけないのだろう。
彼らと別れやっとプライベートな時間がやってきた、先程の店で私はストレスが余計に溜まってしまった私にはこのまま帰宅なんて選択肢は無かった、こういう気分の時には絶対に他客の喧騒が聴こえるようなタイプのお店では無く完全個室で嬢と2人きりの時間を過ごしたい、しかし出来れば新規開拓はしたい。そこで私はこちらのお店を選択した。
電話をしてみるとすぐに入れるとの事だったので道案内をして貰いながら向かう、場所は御徒町駅から少し歩いたマンションである。部屋のドアが開くと若い嬢に出迎えられる、本日の担当はそのまま彼女であった。
洗体コースを選択し料金を支払うが、嬢が布団の上にシートを敷き始めたので洗体は断る。マンションタイプのエステだと洗体ルームなんて物は当然無い為、洗体と言っても浴室で椅子に座るもしくは立って行うか、もしくはこのお店のように布団の上にシートを敷いて行うタイプになるのだが、私はこのタイプが好きでは無い。
と、言うのも夏場だったらまだしも肌寒い季節の場合にこのタイプの洗体を受けると大体の場合体に泡を塗られた時点で泡が冷えて体温を急激に奪い、寒さと震えにじっと耐えるような状態に私の場合はなってしまうからである。
その後はセルフでシャワーを済ませて部屋に戻りうつ伏せ指圧からのスタートになった、指圧はこの手のお店のクオリティ、可も無く不可も無く・・・と言った所だ、指圧後はオイルでは無くそのままアチラへと施術は移行、うつ伏せでは多少の密着もありとそれなりに楽しい時間を過ごせた。余り会話は無かったのだが、私も先程までの飲み会及びランパブで疲れていたのもあり余り会話をする気力も無くこの静けさが心地よく感じられた、やはり完全個室を選択して正解だった。
仰向けでは周辺の焦らしの後に私の足の間へと陣取る良くあるポジショニングでの直接攻撃、いつもならばここで起き上がってこちらからも多少反撃させて頂くのだが、前述の通りに疲れきっていた私は一切責める事無く彼女に身を任せてしまった。その為彼女の寛容度が判らないままに終了してしまった、彼女にしてみれば大人しい客だったので楽しくは無いが楽ではあったんじゃないだろうかと思う。
その後は時間まで再びマッサージをして頂き終了した、施術自体は余り印象に残らないし、過激な事も特に無かったがこの日の私の気分にはピッタリとハマったお店であった。次に訪問する事があればもっと気力が充実している時に訪れたい物だが、この手のお店の楽しみ方は本来このようにゆったりした時間の中で全身をスッキリさせるのが王道のような気がした。
しかしゆったりとしすぎたお陰で着替えて帰るのがとても億劫に感じてしまったのが少し難点である、彼女と別れマンションから出て感じる夜の気温は先程よりもずっと寒く感じたのだった。